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教訓放置は「人災」 安全神話崩壊の現実

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教訓放置は「人災」
“安全神話”崩壊の現実

原子炉の製造会社も事情は同じだった。
福島原発の原子炉の安全設計に携わった元東芝技術者の小倉志郎氏(69)は16日の記者会見で、定年間じかになってようやく「津波は大丈夫か」という議論があったのを覚えていると話した。

「設計段階ではM8以上の地震は起きないと(会社から)言われた」
60年のチリ地震でM9.5が観測されていたのに、少なくとも71年の福島第1原発1号機の運転開始時点では、津波対策が設計の設定条件にはなかったという。

こうした安全軽視と受け取れる姿勢の背景にあるのは、経済効率の論理だ。
それを追求する産業界と、本来ブレーキ役であるべき研究者との緊張感は「産学協同」の中で希薄となり、産業界の意向に反する見方を持つ研究者たちは大学でも敬遠されがちだ。
これは原子力に限らない。
「想定」をつくる人の人選から人為は働いている。

ただ、そういう負の現実を踏まえたうえで、今回、無残に崩された防波堤にせよ、建設に想定は欠かせない。
問題はどこまで想定するかだ。

“殿様商売”原因の1つ

「想定内」の流行語を生んだ堀江貴文・元ライブドア社長は
「天災にまつわる事故をどこまで想定するかというのは、99.9%の小数点以下の9をどれだけ増やせるか、増やそうと思うのかということに尽きる。
100%の想定はありえない。われわれに出来ることは、想定外の事態を教訓に再発防止策を練ることだけだ」と指摘しながら、こう付け加える。
「…というのは合理的に動く組織でいえることで、今回の東京電力の件は、官僚的な組織や下請けをあごで使う“殿様商売体質”なども、想定外の事態を引き起こした原因の1つと考えます」

小説「神の火」で、原発の“安全神話”の危うさを指摘していた作家の高村薫氏は「『想定』は立場によっても目的によっても変わる。絶対に正しい基準がないというのが『想定』を考えるときの大原則」と語る。

「原発は心配が許されないとても特殊な存在。
他の想定と比べるわけには行かない。事業者は安全神話を作りたがり、メリットを享受してきた私たち消費者側も信じたがる。しかし、絶対の『安全』はない。
将来、大災害のたびに、また『想定外』の言葉を繰り返すのか。今、私たちに問われているのは、目の前で起きていることを受け入れるのかどうか、許すか許さないかと言う『選択』ではないのか」

市民団体「自然エネルギー推進市民フォーラム」の都築建理事長は
「原発事故はあってはならないこと。危険を考えると原発の実用化は待つべきだと思うが、一方で最悪の事態を認め、覚悟のもとで実用化するという考え方だってある。
だが『想定外』という言葉が意味するのは、その覚悟や定見さえない無思想な姿だ」と批判、今回の事故を人災と断言する。

3歳のときの長崎原爆の被爆体験を原点に、チェルノブイリの原発事故の調査などを重ねてきた都築氏が懸念するのは、原発行政にまつわる“忘れっぽさ”だ。
「これだけ被害や不安が広がっても、原発中心のエネルギー政策は容易に転換しないだろう。
次の惨事を防ぐためにも『想定外』という言い訳を許してはならない。その上で、エネルギー基本法には『脱原発』が明記されるか、少なくともエネルギー供給の多様性はうたわれるべきだ」

安全神話崩壊
北陸中日新聞(平成23年3月24日:朝刊)

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