自工会「木・金休み」発表

自工会「木・金休み」発表
全国の工場　7～9月、土日操業

日本自動車工業会（自工会）は19日、加盟各社の工場の休日を7～9月は木曜日と金曜日とし、代わりに土曜日と日曜日は操業すると発表した。
東京電力と東北電力の管内だけではなく、全国の工場が対象。

休日をずらして電力消費のピークを平準化することで、懸念される夏の電力供給不足に対応する。

加盟14社のうち、がスタービンや鉄道車両など、バイク以外の各種製品も扱っている川崎重工業を除いた13社が一斉に休日をずらす。

本社など事務部門の休日をどうするかは各社の判断に任せる。
部品メーカー各社も自動車メーカーに歩調を合わせる。

東京都内での記者会見で、自工会の志賀俊之会長（日産自動車最高執行責任者）は
「夜間への操業シフトや自家発電の増設は労働条件やコスト面で難しい。平日を（工場の）休日にすることで、少ない負担で節電に対応できる」と説明した。

自工会によると、過去の東京電力のデータを調べた結果、1週間のうちで木曜日と金曜日の消費電力が多かったという。
また、工場ごとに休日が違うと、複数の会社に部品を供給している部品メーカーが混乱することや、浜岡原発（静岡県御前崎市）の全面停止により中部電力管内でも電力供給に不安が出てきたため、全国の工場を木曜日と金曜日に一斉に休みとすることにした。

政府は夏場の消費電力を15％削減する目標を挙げており、休日をずらして平日の電力消費を抑える「輪番操業」を、他業界にも呼び掛けていくことにしている。

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北陸中日新聞（平成23年5月20日：朝刊）

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