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被ばく広げた官僚

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被ばく広げた官僚
情報化隠し混乱招く

専門家たちは、枝野氏の「直ちに」発言をどう受け止めたのか。

内部被ばくに詳しい琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授は「(事故がこのままでも)長期的に摂取したら、大変深刻なレベルになる。(保安院も)内部被ばくのリスクを語っていない。重要な部分に触れないのは一種の詐欺的な論法だ」と憤る。

「放射能には、ここまでなら安全と言う値はない。放射線量が高くても低くても汚染された食品を食すと、10万人に何人などの確率的な現れ方で必ず影響が出る。基準値以下でも汚染された食品は食べないほうがいい」

京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)は
「被ばくの影響に対するきちんとした発言ではない。ごまかしだ。官邸はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク)の情報も隠した。被爆被害を広げてしまった」と厳しく批判する。

「政治家としてのセンスのなさを感じる」と切り捨てるのは、東京市政調査会の研究担当常務理事の新藤宗幸氏だ。
保安院に対しても「自分たちも進んで国民に説明しようとしない。その時点で同罪だ」と断じる。

新藤氏は「政府は情報をさみだれ式に出し、逆に不安を広げてきた。安全を強調するのもパニックを回避したかったのだろうが、逆に混乱を招いている」と批判する。

「パニックを避ける方策は、徹底的な情報開示に尽きる。いい加減な数値や、その場しのぎのパフォーマンスを続ける限り、混乱は続く」

元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子氏も「線量に応じて発ガンリスクは積み重なる。放射線の安全量がない以上、限りなくゼロに近い方がいいに決まっている」と指摘する。

事故後、政府は被ばく線量について「目安」を示して安全を強調してきたが、崎山氏は「現状に合わせて社会的、経済的な理由で設定したものに過ぎない。科学的な根拠ではない」と断じた。

実際、政府が定めた暫定規制値自体への不信感は広がっている。
最近の例では、茶葉の放射能検査をめぐり、静岡県や神奈川県の対応が混乱した問題でも、国の基準のあいまいさが根底にある。

生茶葉を乾燥させた中間製品の荒茶では、放射性物質が濃縮される。
しかし、国の暫定規制値は生茶も荒茶も1キログラム当たり500ベクレルで同じだ。

生茶葉は500ベクレル未満でも、荒茶にすると規制値を超えそうなケースがあり、両県とも当初は「基準に合理性がない」と荒茶の検査を拒んだ。

厚生労働省の検査要請を受けて、静岡県は方針を転換したが、神奈川県は拒否を続けている。
同県の担当者は「国に合理的な説明を求めているが、回答がない」と反発を隠さない。
近くの農業団体や消費者団体の意見を聞き、検査するかどうかを再度判断すると言う。

数値をめぐるこうした混乱に、NPO法人「日本消費者連盟」(東京)の富山洋子代表運営委員は
「漁業者ら生産者には十分な補償が必要だが、その問題の判断(基準)の食の安全を絡めないでほしい」と釘を刺す。

チェルノブイリ事故後、厚労省が輸入食品に示した暫定規制値は1キログラム当たり370ベクレルだった。
冨山氏は「その当時でも甘すぎると反対した。500ベクレルはさらに甘い。これは安全値ではなく、消費者に強いる我慢の量にすぎない。無意味に『大丈夫』と言うのではなく、正確な数値だけ示してほしい」と訴えた。

被ばく広げた官邸
北陸中日新聞(平成23年6月14日:朝刊)

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