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統合の「失敗」宣告 不信解消へ背水の陣 @オートプラザ青木:津幡町

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統合の「失敗」宣告 

不信解消へ背水の陣

「どんな困難でも生きてさえいれば、人は強くなれる」。
欧州連合(EU)離脱が多数となった英国民投票の24日の公式結果発表から約30分後、「父の教え」で声明を締めくくったトゥスクEU大統領の笑顔はぎこちなかった。
危機のたびに強くなるー。そう言われ続けてきたEUだが、英国の離脱は統合の「失敗」を宣告する致命傷となりかねない。

2014年11月からEUの政策立案、行政を担う欧州委員会のトップを務めるユンケル欧州委員会は就任時から、市民に渦巻くEUへの不信感に危機感を募らせていた。

欧州債務危機による不況、高失業率に加え、EUが各国に求める財政緊縮策が反感を招き、14年5月の欧州議会選では極右などEUに批判的な勢力が躍進したばかりだった。
英国だけでなく規制が多すぎると問題視する国も増えていた。

事態を深刻に見たユンケル氏は、新体制が信頼回復の「最後の機会だ」と背水の陣を敷いた。

投資促進策などと合わせ、打ち出した方針は「より良い規制」。
言い換えれば、EUが取り組む政策を限定し、規制を制限することだ。規制に関する法案提出が減り、欧州議会議員から「仕事がない」との声が漏れた。

しかしEUはその後も相次いで危機に直面する。
15年、ギリシャへの金融支援を巡る交渉が難航し、同国がユーロ圏から離脱する瀬戸際まで至った後には、中東などから多数の難民や移民が流入する事態に見舞われた。

EUは何とかしのいだが、対処療法に過ぎなかった。
市民の信頼回復や加盟国の結束向上につながったとは言えず、傷口を広げた側面さえある。
ギリシャに対しては、金融支援の条件に求めた緊縮策が国民投票で否決されたにもかかわらず、要求を貫いた。

スイス・ジュネーブ大のニコラ・レブラ教授は、EUの役割に関する加盟国の考えが一致しない中、運営制度が機能不全になっているとみる。「英国民投票はEUの失敗を如実に示した」

今やEUにとり、市民の不信解消と統合の求心力回復がかつてないほど喫緊の課題となった。
しかし確かな道筋は誰も描けていない。
(ブリュッセル共同)


スコットランド残留交渉を表明

住民投票の再実施「検討」

【ロンドン共同】

英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は25日、行政府の閣議後に記者会見し、スコットランド単独での欧州連合(EU)残留に向けた交渉をEU側と早急に始めると述べた。
残留が実現する可能性は不透明だが、国民投票での英国全体の離脱決定に逆行する方針で、英内政の混乱が拡大しそうだ。

閣議では英国のEU離脱に備え、スコットランド独立の是非を問う住民投票の再実施について「検討を進める」ことで一致した。

スタージョン氏は、英国民投票ではスコットランドの有権者の過半数が残留を望んでいたとし「閣議では、離脱の結論への深い失望を共有した」と述べた。

スコットランドは国民投票後、離脱派が多い南部イングランドに反発、独自の動きを強めている。


統合の失敗宣告1
統合の失敗宣告2
北國新聞:平成28年6月26日 朝刊より一部コピー↑

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