高齢者「離脱」若者「残留」
投票行動、世代差くっきり
欧州連合(EU)への離脱派が勝利した23日の英国民投票は、大手調査会社「ユーガブ」によると、65歳以上の61%以上が離脱に投票したのに対し、18~24歳は残留が75%に上り、世代間の違いがくっきりと出た。
1973年のEUの前身、欧州共同体(EC)加盟以前の英国を知らない若者らの間では「EUの国ではなくなることが信じられない」と動揺が広がり、「高齢者が私たちの未来を決めた」と憤る声も目立つ。
不安
「この自由な国に生まれたことを誇りにしていたのに、もうできない。何もかもが変わってしまいそう・・」。
女子高生のカメラさん(18)が厳しい表情を浮かべた。
EU域内では移動や居住の自由が認められているが、将来、自由に他のEU諸国に移り住み、仕事をすることができないのではとの不安が募る。
カメラさんは「高齢者が将来を決めてしまった。彼らはかつての英国に郷愁を抱いているのだろうが、英国は変わった。他のEU諸国と密接につながっている」と話す。
残留派の若者は24日、国会議事堂近くで数十人規模の抗議デモを開催。
「わたしの票はどこに行った」などと書かれたプラカードを手に、投票結果への怒りをぶちまけた。
ロンドンで25日開かれた性的少数者(LGBT)の権利を訴えるパレードでも、EU残留を支持するプラカードを手にした若者の姿が目立った。
その一人、大学院生の男性エド・マニーさん(25)は「今後経済危機が起きれば、われわれ若者は仕事が得られるかどうかも分からない」と不安を漏らす。
誇り
一方、離脱派のボランティアスタッフ男性ゲリー・ダンさん(64)は「(離脱しても)欧州との決別ではなく、関係は切れない。EUの束縛から解放され、主権を回復できたことを若者もいつかきっと誇りに思う時が来る」と主張する。
別の男性(55)も「EUに吸い取られていた金を、これからは自分たちの福祉や教育、医療のために費やすことができる。子どもたちの将来のため正しい選択をした」と胸を張った。
(ロンドン共同)

英国民投票の世代別投票行動

北國新聞:平成28年6月27日 朝刊より一部コピー↑
投票行動、世代差くっきり
欧州連合(EU)への離脱派が勝利した23日の英国民投票は、大手調査会社「ユーガブ」によると、65歳以上の61%以上が離脱に投票したのに対し、18~24歳は残留が75%に上り、世代間の違いがくっきりと出た。
1973年のEUの前身、欧州共同体(EC)加盟以前の英国を知らない若者らの間では「EUの国ではなくなることが信じられない」と動揺が広がり、「高齢者が私たちの未来を決めた」と憤る声も目立つ。
不安
「この自由な国に生まれたことを誇りにしていたのに、もうできない。何もかもが変わってしまいそう・・」。
女子高生のカメラさん(18)が厳しい表情を浮かべた。
EU域内では移動や居住の自由が認められているが、将来、自由に他のEU諸国に移り住み、仕事をすることができないのではとの不安が募る。
カメラさんは「高齢者が将来を決めてしまった。彼らはかつての英国に郷愁を抱いているのだろうが、英国は変わった。他のEU諸国と密接につながっている」と話す。
残留派の若者は24日、国会議事堂近くで数十人規模の抗議デモを開催。
「わたしの票はどこに行った」などと書かれたプラカードを手に、投票結果への怒りをぶちまけた。
ロンドンで25日開かれた性的少数者(LGBT)の権利を訴えるパレードでも、EU残留を支持するプラカードを手にした若者の姿が目立った。
その一人、大学院生の男性エド・マニーさん(25)は「今後経済危機が起きれば、われわれ若者は仕事が得られるかどうかも分からない」と不安を漏らす。
誇り
一方、離脱派のボランティアスタッフ男性ゲリー・ダンさん(64)は「(離脱しても)欧州との決別ではなく、関係は切れない。EUの束縛から解放され、主権を回復できたことを若者もいつかきっと誇りに思う時が来る」と主張する。
別の男性(55)も「EUに吸い取られていた金を、これからは自分たちの福祉や教育、医療のために費やすことができる。子どもたちの将来のため正しい選択をした」と胸を張った。
(ロンドン共同)

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